冬の一角獣

真城六月ブログ

ライブハウスのかみさま

 

 

人にぶっつかる 骨が笑う 時間は蒸発する

 

カツラは吹っ飛んで宙を舞った

 

だから
最高だった


わたしはいつもつま先立ちで

汗が頬を伝い幾らでも流れる感触を初めて知った

濡れた髪は頭を振るたび首に張り付いた

みんなの身体から湯気が出ていてみんな生きていてだからわたしは生きることが分かった

帰りの事は無くなってすべて取り戻してただ自分でいて

 

あのとき、生命は笑っていたよね
わたしたちが笑っていたからだよね
かみさまが笑ったからじゃない
わたしたちが笑ったからだよ