平日の昼間の地方都市の商業ビル上階のゲームコーナーの光や音のそばを通ることが好きだ。人がいないゲームコーナーはびかびかに輝いて痛烈に淋しい。おどけたアナウンスが誰もいない空間に語りかける。 「ガンバッテー」 ああ、何を頑張れと言うの?コイン…
手のひらが自分を打ってしまって痛みがある夜の見慣れない文字を見つめる船底から聞く雨音 滑り落ちて下から上へ読んでも同じくらいに分からない異国の呪文遡れさかさま遡れないさかさま 目に食べさせる情報が身体を巡りわたしになる頃なくしてしまうものを…
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