冬の一角獣

真城六月ブログ

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ありがとう

と書き、今年も暮れていきます。一年という月日が巡るのを年々早く感じます。時間というのは変なものです。変で、意地が悪いのに時々あたたかさを感じさせてくれる優しいのか冷淡なのか分からないものです。刻まれていく時の中でなにかわからないものとあや…

贈りものやケーキの箱の赤いリボン

誕生日やクリスマスを思うと閉じた眼に赤いリボンが見える。贈りものの箱や袋の中には欲しかったもの、または、初めて出会う嬉しいものが入っている。わたしはいつもすぐには包みを開けずに箱や袋を凝視めた。リボンのかけられた贈りものは包みを解く前、不…

赤いリボン

雪の降る日の赤いリボン熱を出した夜の赤いリボン君を見ぬ日の赤いリボン指の間の赤いリボン犬が来た日の赤いリボン忘れられた赤いリボン嘘を聞く日の赤いリボン祭りのあとの赤いリボンどこにもない赤いリボン彼の胸の彼女の髪の手紙の束の赤いリボン人生の…

冬を集めて

師走です。どんなにぼんやりとしていても街を歩けば年末の雰囲気に包まれます。お店にはクリスマスソングが流れています。ついこの間まで注文していたアイスコーヒーはホットに変わったという方も多いかと思います。私は喫茶店が大好きで珈琲や紅茶はいつで…