冬の一角獣

真城六月ブログ

双子座に

 

 


夏草を駆ける 弾む脚

 

言葉は雨である そよ風である 

あなたと

わたしの 

肩に触れる手である

 

 


お話ししよう 

 

石と明後日とカサブタと水色の空と 

 

わたしの声が聴こえる?

 

 

 


逆さまにも捲れる 大きな書物である

 

身体中を流れる血のように

 

書物を流れる河である

 

涙の味の笑いの

 

 

 


息吹はせせらぎ 

 

あなたの声が聴こえる

 

 

いつか青い青いテーブルクロスを拡げ

 

つまらなさごと

 

飛びまわり

 

 


捕まらない可笑しさで

 

 

着陸なんてしない

 

 

わたしとあなたと