冬の一角獣

真城六月ブログ

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

異邦人(五人目)【創作】

親切な幽霊の屋敷に間借りするうち、どこにも行きたくなくなって私も幽霊になりました。幽霊は私を入れて五人います。最初に会ったのはおばあさんとおじいさんでした。ご夫婦かと思っていたら違いました。それからどう見ても十歳くらいにしか見えないのにひ…

反省文 【創作】

おひるやすみにのんちゃんが、わたしがきゅうしょくを食べるのはおそいと言いました。みんなでドロケイをするって言ってるからいくよと言いました。きゅうしょくを食べおわっていないのは、わたしとりっちゃんだけでした。わたしは外であそぶのがいやだった…

お知らせ

こんにちは。こんばんは。いつもどうもありがとうございます。お知らせがございます。アートサロンブログ「緩やかな送電線」に参加させていただくことになり、すでに投稿しております。もちろんこの「冬の一角獣」もこれから長く続けようと思っております。…

誰もあいつを思い出さない【創作】

大きな商店街の小さな揚げ物屋の猫です。俺は巨体でしましまです。とても強くてかっこいいです。皆もそう言います。その通りだと思います。夕方までは面倒くさいのでごろごろしています。お客さんは時々、寝転んでいる俺を見て可愛いとか言います。可愛いだ…

一角獣について

十一月です。あっという間ですね。私は秋と冬の始まりを楽しんでいます。寒がりですが、冬が好きです。息をしやすく感じます。冬は清潔な感じがします。だから今、嬉しいです。皆さんはどうでしょうか。温かいお茶が美味しくなり、眠るとき、肌に触る毛布が…