冬の一角獣

真城六月ブログ

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

またねを何度も

数え切れない物事や感情と繰り返し出逢い、繰り返し別れて一年がまた飛び去っていこうとしています。 静かな気持ちです。 あったことと、なかったことを思います。 生きもののそれぞれの心臓を打つ鼓動のことを考えています。もちろん自分のいま、鼓動打つ心…

小さな鈴が鳴る

夜の長さをよろこびながら真っ暗な空に光る月を見上げながら窓から出した頭は冷たい空気に包まれてなにかどうということもなくしあわせです。 通っている喫茶店では小さなツリーが飾られていて、いつも座る席から近くよく見えます。去年はそこに赤鼻のトナカ…

冬のロマン主義

十二月になりました。 読み返したのは、何故か突然恋しくなったドイツロマン派アイヒェンドルフの作品です。 ドイツロマン派の作品は、大きな暖炉の前で紅く燃える炎を見つめつつ、猫脚の王子様専用みたいな椅子にゴブラン柄の何処で買ったのか不思議過ぎる…