またねを何度も
数え切れない物事や感情と繰り返し出逢い、繰り返し別れて一年がまた飛び去っていこうとしています。
静かな気持ちです。
あったことと、なかったことを思います。
生きもののそれぞれの心臓を打つ鼓動のことを考えています。もちろん自分のいま、鼓動打つ心臓を感じながら、目の前を跳ねるように歩く元気いっぱいの猫を見ながら考えています。
勝ち目のないあやとりは続きます。
涙もろい自分を感じた一年でした。それでいて以前よりよく笑いながら暮らしました。
怒りに消耗し、おかしな夢をたくさん見ては目覚めました。
優しい人や真剣な人を知りました。その人達のうつくしさのために何度も救われました。
そしてそしてご挨拶を。
この一年『冬の一角獣』を訪ねてくださった方、お付き合いくださった方へお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
この『冬の一角獣』にあなたにとってもよいものが少しでもあったなら!あったならと夢見ています。
皆さんの年越しが穏やかでありますように。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
またね。
真城六月