冬の一角獣

真城六月ブログ

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皆さまへ

こんばんは。なんだか急に秋めいてまいりました。涼しいので、少し眠りやすくなりましたね。この冬の一角獣という私の拙い文章を載せたブログに遊びにいらしてくださる皆さまに今日は少し説明と挨拶をさせていただきたく思います。何名かの方にこのブログに…

今までに開けたり閉じたりした沢山のいろいろな扉のなかで一番好きな扉をすぐに答えることができます。住む家のリビングの扉です。引っ越しても新しい家にしつこく取り付けた家族にとって特別な扉です。それには母が昔デザインしたステンドグラスが嵌め込ま…

異邦人(二人目)【創作】

大げさで滑稽な妹の手紙なんで自分の心は綺麗じゃないのかって思いました。どうして卑しく汚れたんだろうって考えました。自分でも何を言っているのか分かりません。独りで、これを書きながら私は嘆いています。自分を憐れんでこのまま泣いたところで、惨め…

本棚とエリュアールと稲妻と躓き

ここ何日か空いた時間に少しずつ本棚の整理をしています。 本は多すぎるし、棚は小さく狭いので見栄えの良い本棚にはなりません。 以前に読んだものを手に取り、ぱらぱらと捲っては新たに稲妻に打たれる事も多く、足をとられやすい砂浜を歩き、しょっちゅう…

大きな観覧車【創作】

大きな観覧車になって小さな子を乗せますゆっくりゆっくり回ってその子を降ろします大きな観覧車になって大きな人も乗せますゆっくりゆっくり回ってその人を降ろします大きな観覧車ですから景色はゆっくり流れます一人ずつ乗せるので誰にも知られずなんでも…

その人

冗談が好きな人だった。ブラックなユーモアが得意だった。色白で小柄で銀色の髪の毛をしていた。プライドが高くてシャイだった。お料理とお裁縫の天才だった。お茶が好きで犬が好きで猫とお酒は苦手だった。電話はいつも尻切れトンボ、先にきった。短気なと…

異邦人(一人目)【創作】

私が高校生だった頃、原宿の竹下通りで見た青年の話をします。 その人は足枷を引きずって歩いていました。ドクターマーチンのブーツの足首にそれは嵌められていて、その部分から30cmほど鎖が引きずられ、その先に直径15cmくらいの鉄球が付いていまし…

あらしの日曜日に

一日中、家で過ごしました。しなければならないことは適当に済ませ、お茶を飲みながら猫と遊び、あとは読書していました。今、読んでいるのは最近読み終えてすぐにまた読み返している矢川澄子『静かな終末』です。欲しかった本なので古書市で見つけた時は嬉…

ブログをやってみます

初めてブログをやってみようと思いたち、よく分からないまま書いています。 Twitterを何年か利用してきて、自分なりに大体どういうものなのか掴めたような気がしていました。 私は何を語るのにも長く重苦しくなる癖があり140字の表現を最初から今まで難しく…