冬の一角獣

真城六月ブログ

吐息怪獣

 

思いの如何に問わず いまここに
生きてある ものの
熱や吐息が
問いかけてくるようです
これで良いの
これで良いのかと

 

答えは出ません どうしても
どれを選んでも
あなたが笑わないなら
ハズレです

 

 

笑わなくなった怪獣はあまりにも長く笑わなかったので、怪獣が笑うこともあると誰も思わなくなりました。怪獣自身も笑い方を忘れていましたし、それに本当に笑えないのでした。けれども怪獣の命はいつも笑いたがっていたので、怪獣は苦しいのでした。

 

 

わたしの目を見て下さい。わたしの歌を聴いて下さい。わたしの料理を食べて下さい。わたしの話を聴いて下さい。

 

 

 

全て捨て置いて下さい。

 

 

あなたは本当は笑っていますよ

 

 

その火を吐き出してみて下さい

 

 

あなたの笑い声に驚いた
一番小さな雛がさっき
飛び立ちました