冬の一角獣

真城六月ブログ

天秤座に

 

 

風の中に躍り出ようとも


あなたが風なので皆が踊った

 

 

 

誰も通らない細い道をあなたは渡り


それで衣服は痛まなかった

 

 

 

いつも


扉を閉めて泣いた

 

 

 

 

振り向けば荒れた野よ


刃の先で咲いた花も花は花


審判は苛烈に


流れる血は隠されている

 

 

 

 

愛を思い出させる冷たい風


独りでは辿り着けない場所を知り


蘇らせ眠らせる微笑みを持ち

 

 

 

 

落日の影にやがて巡る


未明を見た


ふるえるような


こわれそうな


いつか来たような


よろこびと調和

 

 

 

 

 

 

気づいていますか


すべての窓を開けておきました