冬の一角獣

真城六月ブログ

感情が言葉を燃やしている

 

 

たぶん感情は言葉を焼いている
燃えた言葉の灰の山から
まだ残る言葉を掬い
記録する

 

 

たったこれっぽっち

ひとつまみの粉々

 

 

原稿用紙百枚の言葉を一枚にする練習


五文字くらいにする修行


黙るのに慣れるまで


誰もがいずれ静か


だからいま


燃え残りを聴かせて


燃やし尽くせぬ言葉


やっと残った言葉を


発音します

 

 

 

こんにちは
さようなら
ありがとう
おかえり
おやすみ
またね

 

 

 

膨れ上がっている短い言葉達これみんな業火に焼かれても残ったものだから

 

 

わたしたちがお互いに食べさせあうと、それで、人はみんな生きのびてきたかもしれないよね