冬の一角獣

真城六月ブログ

子猫兎

 

 

夢の中で知らないけれど懐かしい感じの定食屋さんにいて、そこのやっぱり知らない人だけれど懐かしい店主に懸命に話をしているのでした。

 

 

 

この間は、そうです!そこのカウンターの右から二番目の…そう!そこの席です。そこで焼き魚の…。そうです。あの、わたし夢を見たんです。子猫を両手で拾い上げて見つめる夢だったんです。猫は最初、両目を閉じていました。だんだん開いた目は、左が金色。右が水色。綺麗な目でした。そのまま見ていると、猫はだんだん猫ではなく、うさぎのように思われてきました。わたしは、何度もその子の耳を確かめました。どちらでも良いと思いました。生きていれば良いと思いました。その子のからだを拭いて、あたため、元気な様子を見たいと思いました。不思議な夢でした。

 

 


夢の中で夢の話をしているのでした。話をしている間、店主は賑やかな店内のカウンターから身を乗り出すように聞いてくれました。見たこともない夢を夢の中で見たわたしは目覚めているわたしよりも幾分人懐っこいようでした。

 

夢の中で夢をみることを夢中夢、二重夢などというみたいですね。子猫うさぎは銀色混じりの白い毛並みでした。柔らかく、ふわふわしていて、力を入れずに触れていると、愛しいと書いて、かなしいと読むような気持ちになりました。

 

 


九月になってしまっています。わたしもそうするので、あなたもよく笑ってください。風は日毎に冷たくなっていくよ!笑うとあたたかくなります。一度涙を流したら、三度笑うくらい。にこちゃんです。忘れないでください。

 

 

またね。