冬の一角獣

真城六月ブログ

花火、ゲームセンター 【創作】

小さなレジャーシートを敷いてぎゅうぎゅうに座り冬の花火を見た。

体育座りの変な無口と変な金髪と変な私の三人で花火を見た。

何百年も前のこと、覚えていますか。

どおんどおんと音がして平静を装うのに苦労しましたね。

私は時々思い出し、いまだに笑うことができる。

だからありがとう。

それから誰もいないあのゲームセンター。

嫌いな曲で踊りながらおどけた金髪の君のこぼしたコーラが私のヴィヴィアンのブラウスにかかった。

無口な人のゲームの下手さ。

全部がださかった。

似合わないサングラス捨てましたか?

花火、ゲームセンター。

かみさまもてんしもいない場所。