2014-10-25 待ち合わせ【創作】 一杯の珈琲を飲むためにあるスタッカート喫茶店で兄をなくした弟がまた猫を失って無口に珈琲を淹れてくれる誰も救わないレクイエムは流れる語られない言葉に耳を澄まし硝子を飲むためにあるスタッカート一から順番に思い出そうとしても一がどこかわからない二も三もわからないそれらは混じり合って溶けているようにしか見えなくなってしまったうちのストレートにミルクなんか入れるなよああマスターが怖いひかるひかりを見る茶色の床に赤い絨毯に生成り色の天井にひからないひかりをひかるひかりを見る行間を余白を書かれた嘘をひかりを飲み込むためのスタッカート