冬の一角獣

真城六月ブログ

2017-01-11から1日間の記事一覧

『昔話の深層』から

河合隼雄の『昔話の深層』(福音館書店刊)は矢川澄子訳のグリム童話が十話収められ、装丁と挿絵を鈴木康司が担当しています。面白く興味深い本です。ユングに関心がある方は河合隼雄の著作を読むことも多いと思います。この本を最近読み返し、やはりたのし…

ふるえる水面

どこかで誰かが同じ仕草をしている いま まったく同じタイミングで右手でドアを開けている それを感じた 短い眠りから覚めてほとんど意識がはっきりしない二十分ほどの間に次から次へと言葉がとめどなく胸と頭を流れることがある。 完全に目覚めている(と、…