冬の一角獣

真城六月ブログ

オーバーラップ

 

 

読みたい本を見つけた。それだけでなんとなくあかるい。発売日はいつ?まだ。ああいつもこうして生きてきた。

 

友達のツイートを読んで、何も返せないまま、じっとしていると、友達から「グーテナハト」いつもこんな風に眠った。

 

来週は霧の中。明日はバナナの皮。猫のごはんの時間。睫毛がまた抜けちまった。そうして暮らしている。

 

薬の話。天気の心配。あなたのわたしを見る目。いつのときも目玉。目玉を鏡で覗くと驚いてしまう。思っていた目玉でないから。傘や靴やチョコレート。そうして動いている。

 

留まり、流れている。思いの中で、外側は寒い二月のただなかで。信じようとして。すぐに打ち消して。聴いて。とにかく聴いて。文字を追って。遡りながら進んで。そうして闘っている。勝たないように。敗けないように。打ち克とうとして、黙って、這い上がり、崩れ、乗り越え、出来ずに、惑い、過剰に抱き寄せて。そうして歌っている。

 

騙し騙し、恐る恐る、いいえ。捨て身でいたくて。いられなくて。狡さを見つけてしまう。許していない。たぶん私達は似ているから許さない。珈琲を淹れるための薬缶が空焚きになる。そうして笑ってゆく。

 

 

 

一番寒い夜、火と灯りを消した部屋で、襟はバター。指はストロベリー。