冬の一角獣

真城六月ブログ

朝焼け

 

 

雨の多かった八月のある朝、うつくしい空を見ました。

 

昔から好きでよく見たり、写真に撮ったりしていたのは落日ばかりでしたので、たまには朝の空をと思い、下手なりに写真を撮っておきました。胸が騒ぐような朝焼けで、興奮屋の自分はすぐに手が震えてしまいますから、それもすべて収まっているような写真です。

 

 

 

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窓やカーテンを閉めていると、明け方と夕方は似た紫と橙を薄淡く室内に射し込ませるように感じますが、触るように見れば、夕焼けと朝焼けは似ていながら別のものだと分かりました。

 

落日、夕焼け、夕暮れ、日暮れ、夕方、逢魔時、黄昏、誰そ彼時。泉鏡花の。大島弓子の。星の王子さまの。

 

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暁、朝焼け、明け方、夜明け、彼は誰時。アウローラの。鳥達の。空蝉の。

 

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うつくしかったです。日々の明け暮れに空がこんな風だったなんて意識しなくても見なくてもいつもこんな風だったなんて、すごいことですよね。こわいくらいに贅沢です。雨や雪もあります。それもきれいです。嵐があっても虹や星や月もあります。

 

花鳥風月を愛で始めたら……。空の写真を撮りだしたら……。ええい!違う。違います。そんなんじゃないやい。

 

 

まだまだこれから見続けてやっといつか恐れずに少し慣れてたのしめるようになるでしょうか。今はまだ驚いて眼を見張る新鮮な朝焼けです。本当はいつまでも慣れずに見続けていたい朝焼けでした。

 

 

 

またね。