冬の一角獣

真城六月ブログ

日々

 

 


無駄遣いしたつもりはないけれど


ふと見れば痩せて萎れ
少しでもあればと思いながら
どうしてこんなに減ったかと
またかさを増すときの来るまで


ある本を読んでいると誰かが冷たい手で背後から目を覆ってくれるようでやさしく言葉を遮ってくれるようで言葉を読みながら遮られているのは奇妙に心地よいものです

 

たくさん使ったのだから


できないことをすることは

常にできないことをしようと望んだから

こんなふうにもなるでしょう

そしてこれからもできないことをしか

 


なくなってしまった

なくなってしまったときは

 

穏やかな空虚に揺すられます


そうしていましたら、ね

 


すずしいくらやみで一心にひかりをみていたら猫が鳴いてわたしをふりむかせました