冬の一角獣

真城六月ブログ

2016-01-30から1日間の記事一覧

百年一頭の犬を待つこと (前記『ある別離』に連なる)

遮断機が上がる踏切の向こうからそれは駆けてくる次の列車が行けば次の列車が行けばそれを待っている時には待っているのに迷う向こうが待っているのかもしれないから駆けて行かなければならなかったのならこれまでずっと間違えていたことになるまだいるのそ…

ある別離 【創作】

彼女は犬を得て、その犬を好きになり、その犬を失った話をした。彼女は小さな頃に小さな犬をもらったのだと言った。薄い茶色で頑丈そうに丸く、よく跳ね、よく笑う犬だったという。彼女はその犬と毎日話し、毎日一緒に遊んだ。半年ほど彼女はその犬と暮らし…